小人っているんでしょうか?
いますよね。
『ハンカチの上の花畑』を書いた安房直子さんは、
「小人との出会い 針箱の中の小人」のエッセイの中で
~古い針箱の中にはたいてい小人が住んでいます と言っていますもの。
ワタシもその古い針箱を持っています。
手芸な好きなかわいい小人がきっと住んでいます。
ワタシが小人好きなのは、小学生のときに読んだ「誰も知らない小さな国」の
コロボックルの影響大です。
読んで50年経ってもまだ、その思いが続いているなんて、自分でもびっくりです。
大人になってから初めて読む児童書もあります。
安房直子さんのことを知ったのは つい最近のことです。
ためしに借りた「安房直子コレクション4 まよいこんだ異界の話」は
お化けがでてくる怖いお話しなのかと思ったら
ぜんぜんそんなことなくて、小人や動物たちがいろんなものを
創り出していく素敵なお話しです。
でも、生きること、人間の欲にたいしての教訓が書かれているので
怖いといえば、こわい一面もあります。
うららかな気分だけでは終わらないのも作品の良さだと思いました。
小人の話も もちろん良かったのです。
けれど、巻末に寄せられたエッセイもとてもよかったです。
小人のこと、創作のこと、それと家の中の仕事のこと
ほがらかに書かれています。
とくに「家の中の仕事」というタイトルのエッセイは
コロナ禍での過ごし方と共通することがありました。
パンを焼いたり、丁寧に家事をすることを楽しくてしかたがなくて、
『けっしてお金に換算されない家の中の仕事がしみじみ楽しい。
そのはかない仕事を支えているのは、「ものを創り出す」という
原初のよろこびであると思うのです。』
そう結ばれているエッセイにとてもとても励まされ、
生きることの大事さを教えてもらいました。
この夏は、
児童文学を読んで夏休み気分を満喫します。
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高橋和枝さんが描いた透き通るような孔雀の絵が
魅力的です。
↓ 高橋和枝さんといえば、この猫ちゃんの本も読んでみたいですね。
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読みたい本があり
その本を読むことができる
平和な日々がこれからも続きますように。