昨日(9/9)のHapoさんは会うなり
「今日は歯磨きしてもらったの」と教えてくれました。
月に一度、歯医者さんが来て歯科検診をしてくれるので
そのことを言ったのだと思います。
そう、口の中がさっぱりしてよかったわね。
「うん」と頷いて「眠い、ベッド下げて」を連呼しながらも
自分から話しかけてきて会話が続いたのは
口腔ケアのおかげで滑舌が良くなったのかもしれません。
目をつぶっているHapoさん(母)に、
こどもの頃に洋服を沢山縫ってくれたことが嬉しかったこと。
なかでも
夜なべして縫ってくれたワンピースを着て 林間学校に行ったこと。
朝、ギリギリに縫いあがったそのワンピースを着て家をでたら、
名札を付け忘れて慌てて取りに戻ったけれど
集合時間には間に合ったこと。
着ていたワンピースをみんなが褒めてくれたこと。
「そう、それはよかったわね」とニッコリ笑ってくれました。
この話は何度も何度もしている大事な思い出です。
ワタシの話しを聞いていても「眠い」と何度も言いますが
寝ていてもいいから、
外は暑いのでもう少しここで涼ませて、
とお願いすると、「うん」と頷きます。
暑い、暑いと言って持っていた扇子であおいでいると、
目を開けて、手を伸ばしてそのセンスを持とうとするので
手渡すと、Hapoさんも数回あおぎました。
おぼつかない手つきでしたが、
自分から何かをしようとすることは久しぶり。
青地に白いトンボの柄で涼しげです。
「裏は?」とひっくり返して見ています。
「はい。(ありがとう)」と戻してくれたときに
これはHapoさんが使っていた扇子よ。
いいデザインよね。 扇子だけにセンスいいわね~。
このダジャレにもちゃんと反応して苦笑いしていました。
こんどは、
「最近、目がぼやけているの。
〇△*、、、だと思ったら大きくてびっくりしちゃったの。」
途中のことばがよく聞き取れなかったのですが、
そうなの、大きくてびっくりしちゃったのね、というと
手を伸ばして何かを探しているのか、
掴もうとしているのか?
手をひらひらさせてます。
「ひらひら」と思っているその動きも
実は震えて自分の思い通りに動かせていないのかもしれません。
目はぼやけているけれど、ワタシのことは見えてるよね?
と聞くと すぐに「いい子 いい子」と頭をなでてくれました。
そして、
「メダカのお兄さんは元気? よろしく言ってね。」
おお! オットのことですね。
家に帰ったらHapoさんがよろしくって言ってたよ、とすぐに言うね。
と伝えると またニンマリと笑いました。
そうかと思うと、
「ところで、あなたは今日、何のために来たの?」と
聞いてきます。
それは、Hapoさんに会いたくて、おしゃべりしたくて来たのですよ。
「そう、じゃあまた来てね」と目をつぶりながら微笑んでいます。
そろそろ本当に帰る時間ですね。
その前にHapoさんの耳たぶをそっと撫でて、
気持ちいいでしょう。耳をさわると眠くなるのよね。と言うと
「そうなの?」とまんざらでもなさそうです。
子供のころ、夜寝る時にHapoさんがやってくれたのよ。
「そう、そうだったのね。」と気持ちよさそうに目をつぶっています。
そのまま眠ってしまうかと思ったら
ちゃんと目を開けて
「気をつけて帰ってね。メダカのお兄さんによろしくね。」
ともう一度言って手を振ってくれました。
この日は九月九日、
九九の81の日、計算の日ね とふざけていうと、
「菊の節句ね」というHapoさん。
Hapoさんは昔から「菊の節句」と言っていました。
長寿を願う日でもありますね。
たくさんおしゃべりして
気遣ってくれて、
とてもいい日になりました。
なんといっても、「メダカのお兄さん」がよかった♪
それを聞いたオット、大喜びでしたもの。