・平成大家族 中島京子/著
・なかなか暮れない夏の夕暮れ 江國香織/著
・閑な老人 尾崎一雄/著
・マンション管理員オロオロ日記 南野苑生/著
・世界を旅するネコ クロネコノロの飛行機便 平松謙三/写真・文
・伊都子の食卓 岡部伊都子/著
・おむすびの味 抄本 岡部伊都子/著
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作風は違うけれど、どれも家族と美味しいものが出てくる作品でした。
「なかなか暮れない夏の夕暮れ」は作品の登場人物が読書をしていて
劇中劇というかいくつもの作品を同時進行で読んでいるようで
いったい今読んでいる作品は何だったのか、戸惑うこともありました。
その構成を考える作家の力はすごいなぁと感心してしまいます。
そんな複雑な小説のあとに息抜きのように岡部伊都子さんの随筆を
2冊読みました。尾崎一雄の「閑な老人」も随筆なのですが、
面白い着眼点を見つけるものの男目線のせいかしっくりしないところも
あって岡部さんの作品のほうが読後感がよく
自分の思い出と重なる部分が沢山ありました。
そのことはまた改めて書きたいと思います。
食べ物が登場すると、すらすらと読めてしまうのは
やっぱり食いしん坊だからですね。