池内さんの読まれた本がずらりと紹介されている。
その中の
『おれ にんげんたち デルスー・ウザラーはどこに・岡本武司/著』では、
定年後は好きなことをしたい。
たいていの人がそう思っている。
しかし、生活のこと、健康、家族、その他もろもろが邪魔たてをする。
足をひっぱる。思うにまかせない。
たしかにそのとおりだが、もう一つ理由がある。
「好きなこと」の根拠が薄弱であって、ほんとうに何をしたいのか
当人にもはっきりしていないのだ。
定年後の好きなことは、定年前の生き方と強く関係している。
何十年にわたって感じ、考え、行動してきた。
「おれ いつも山すむ。火おこす。テント張る。ねる、、、」
自分の生き方と結びついているからこそ、「好きなこと」が
無限に遠くへ人をつれていく。
その道には、たえず発見があり、それが小さな里程標になって、
自分の生きた人生とかさなってくる。
読みながらうなずき、デルスーに立ち止まったワタシ。
記憶に刻まれているデルスーの本をまずは読んでみよう。
数ある中で、仲良くなってみたいと思った本たち。
・横山良一 「山頭火と四国遍路」
・塚谷佑一 「植物のこころ」
・石川九楊 「書のスタイル 文のスタイル」
・九谷才一 「合本 挨拶はたいへんだ」
・多田富雄 「残夢整理ー昭和の青春」
・尾崎一雄 「単線の駅」
友だちの友達はみなともだちだ。
読みたい本リストに仲間入りです。