三日目の朝は曇り空。
姫路駅お城口側のバスターミナルの10番乗り場からバスに乗り書写山圓教寺へ向います。
事前にこのバス停の斜め後ろ辺りにある神姫バス姫路駅前営業所で「書写山ロープウェイセット券」を購入しました。
姫路駅と書写山ロープウエイ駅のバス往復券とロープウェイ券がセットになって1,700円でした。窓口での支払いは現金のみ。このセット券はデジタルチケットでの販売はありません。(2026年6月現在)

バスに揺られて30分ほどでロープウェイ山麓駅に到着。
姫路駅前は平坦でしたが、ここに来るまでは住宅街ながらも山越え、谷越えという道のりでした。

ロープウェイから姫路市街地を望みますが、姫路城は山の向こうにあるので見えません。


ロープウェイを降りて圓教寺の参道入口前で志納金(800円)を納めてから、いざ!出立(^^ゞ です。 かなりの上り坂と土の道が滑りやすく手ごわい道のりでした。
歩くのが不安な方は有料のマイクロバスに乗って摩尼殿の下まで行くことができます。



木々が繁るこの先に摩尼殿がドーンと見えた時には思わず「わぁ~」と声が出ました。
姫路城といい、ここといい、その存在感がすごいです。


茶店のあたりに赤い帽子の子供たちが早くもお弁当を食べていました。

「あら、皆さん昨日、姫路城でも一緒でしたね。」
ガイドさんもそう思ったらしく
「今日もたくさん歩きますね」と言葉を交わしました。
京都の清水寺と同じ懸造で建てられている摩尼殿。


大講堂 ↓


大講堂、食堂、常行堂 の三つのお堂が並ぶ姿は、
どれも大きくて画面に収まりきりません。
食堂の2階から撮った写真。↓

食堂の屋根が、常行堂の屋根にぶつかっている。
なぜだろうと調べてみたら、、、。
これは食堂は1174年に建設がはじまったものの、自然災害などがあり
現在の建物は15世紀半ばころに着工されたが、約5世紀にわたって未完で、
その長い建築過程で手違いが生じてしまったためだという。
5世紀って!
140年余の建築期間であるサグラダ・ファミリアよりも、
長い期間を経てできた建造物なんですね。
書写山圓教寺といえば、摩尼殿、三つのお堂のここまでがハイライトですが、この先にも伽藍は続きます。 大講堂の裏手を進むと「奥の院」があり、その先を少し下がって、再びの上った先には「金剛堂」があります。
手元の案内図を見るものの、さて、その金剛堂へ進もうか少し悩んでしまいました。 ここまでですでに、たくさん歩いていますからね。

同じように思うご夫婦がやはりいらして、一緒に地図を見ながら相談。結局、「この先に進んだほうが、まだ見ていないお堂なども見られるだろう」ということになりました。

この石垣の上に金剛堂があります。

少し、先に展望台がありましたが、樹木が茂っていたので景色は望めず。
そしてさらに進もうと思っていたら、少し先を歩くご夫婦が戻ってこられて、「どちらに行ったほうがいいかしら?」と分岐で再び悩まれています。
にわかガイドになったワタシは「右手に行ったほうが薬師堂が見られていいかもしれませんね。 といってもワタシも初めてなんですけれど、、、」と返答。
すると「どちらからいらしたの?」「横浜からです」という会話になり、「自分たちは神戸からだからすぐ来られたけれど、遠かったでしょう。姫路城にも上られたの?」と聞かれたので、旅の行程をお話しすると「いいわね~この先もご無事に、旅を楽しんでくださいね」と言って頂けて嬉しくなりました。
ここでお別れかなと思ったのですが、その先の分岐でも「どちらに行けばいいかしら?」と聞かれたのですが、今にして思えば一人で歩いているワタシのことを心配して声をかけてくれていたのかもしれません。
おかげで、嬉しい旅のひとコマが増えました。
苔がいっぱいの瑞光院。


境内の苔を見て歩く「苔さんぽ」という魅力的なイベントもあるそうです。
さて、ここから摩尼殿まではあと少し。

無事に戻った~と思ったのもつかの間、
ロープウェイ山上駅まではまだ20分ほど歩くのです。
ひとり、「がんばるぞー!」とつぶやくワタシ。
そんな私の眼下にマイクロバスがヒューと走り去っていきました。

でもね、山上駅に着いたのは、ほぼ同時!
「フンッ!」となぜか鼻息を荒くしているワタシがいました(^^ゞ
書写山圓教寺に来ても「豊臣兄弟」とのつながりを考えてしまいました。圓教寺は中国攻めの際に本陣を築かれ、寺領没収や本尊を持ち去られるなど無謀な行いをされていたようです。それを思うと、昨日も書いたけれど播磨の国の人たちは「豊臣兄弟」に対して複雑な思いがあるのだろうと、またしても思ってしまいました。
今となっては映画やドラマのロケ地として知られ、多くの観光客が訪れる場所になっているのだから積年の恨みはすでに晴らされているのだと思いたいです。
ロープウェイで山麓駅へ戻り、本日の二つ目のお楽しみの場所に向かいます。
