東京・三菱一号館美術館で開催中の
上野リチ ウィーンから来たデザイン・ファンタジー展 へ行ってきました。
展示のサブタイトル通り、カワイイがたくさん詰まった展示でした。
ワクワクというより、キュンキュンしながら会場を周りました。
展示の構成は
・プロローグとして上野リチの紹介。
1.ウィーン時代のリチの活動拠点となったウィーン工房の概要。
リチのテキスタイルデザインとともにウィーン工房の
先輩や同僚などの作品も展示されています。
2.日本との出会い、新しいファンタジーの創出。
上野伊三郎と出会い結婚し日本とウィーンを行き来しながら
活躍をするリチと夫のことが紹介されます。
私はこの展示でブルーノ・タウトとの関わりに気づきました。
3.京都時代。ファンタジーの再生。
1930年にウィーン工房を退職したリチは京都市染織試験場で活躍を続けます。
スキー用の手袋や、七宝の飾り箱のデザインは今も欲しくなる
胸が高鳴る可愛さでした。
インテリアデザインも手掛け日生劇場のレストランの壁画をデザインし
その一部が展示されています。
・エピローグ 受け継がれるファンタジー。
リチが74歳の生涯を終えたのちも受け継がれているファンタジー。
テキスタイルなどが展示されています。
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日生劇場の壁画はリチの教え子だった学生4人が描いたもので
デザインしたリチはもちろんのことそれを描いた学生さんたちも
見事な仕事をされたと思います。
受け継がれるという点では、その学生さんたちがその後
どんな活躍をされていったのか気になるところです。
展示作品の中ではリチの妹の陶製の焼き物があって
それもとてもかわいいものでした。
姉妹そろってウィーン工房の一員として活躍していたそうです。
リチデザインのテキスタイルがなんとも可愛くて
この布で洋服を縫いたいと何度も思いながら眺めていました。
そして七宝焼きの飾り箱やマッチ箱カバーも可愛くてしかたありません。
リチさんがデザインに対するうえで大事にしていることは
・独創
・創造、ファンタジー
だったそうです。
ファンタジーとは形式にとらわれず、
自分の自由な発想によって創りあげられるもの。
個性やオリジナリティを「ファンタジー」と言っていたそうです。
ファンタジーというと「カワイイ♬」だけで終わらせてしまいがちでしたが
可愛いだけじゃない、個性を感じたから
リチさんのデザインに惹かれていたのだと思いました。
あああ、でもやっぱり可愛い (⋈◍>◡<◍)。✧♡