日曜日に図書館で借りてきた、
『日本の最も美しい図書館』という一冊。
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「図書館で、図書館の本を借りる」
図書館が入れ子になったみたい。
なんだか言葉遊びのようで、
ふふっと一人で可笑しくなってしまいました。
ページをめくると、全国各地の素晴らしい建築の数々。
あの日訪ねた場所を懐かしんだり、次の旅先を想像したり。
そんな中、本には載っていなかったけれど、
私にとっての大切な一軒を思い出しました。
それは、静岡県浜松市にある「春野図書館」です。
かつて、図書館のそばを流れる気田川で
カヌーを楽しんだときに立ち寄った場所。
林業の町らしく、
天竜材をふんだんに使った温もりのある空間は、
一歩足を踏み入れるだけで森の中に抱かれているような
安心感がありました。
実はこの春野、
宝塚歌劇団の育ての親ともいわれる
「白井鐵造氏の生誕地」でもあるのです。
近くにある日帰り入浴「すみれの湯」は、
まさに宝塚にちなんだ名前。
夕刻になると、
『すみれの花咲く頃』のメロディが流れてきて、
かつて宝塚に住んでいた頃のことを思い出し、
とても懐かしい気持ちになったのを覚えています。
山あいの静かな町で、
川の音と木の香りに包まれながら聴くあの旋律、、、
本を開くのと同じように、
自分自身の「記憶のページ」を
そっと開くひと時になりました。
ハクモクレンの白、
気田川の清流、
そして夕暮れのメロディ。
本の中の景色を旅しながら、
またいつか、あの心地よい場所を訪ねてみたくなりました。