佐原の町並みを歩いていて、ふと面白いことに気づきました。
1月4日だったので、
まだどのお宅にも正月飾りが残っていたのですが、
横浜で見かけるような一般的な「しめ縄」を
ほとんど目にしなかったのです。
代わりに飾られていたのは、初めて見る独特なスタイルでした。
太い竹を花器のように見立て、
そこに大輪の菊や南天を華やかに生け込んだ飾りです。

松を一緒にあしらっているものもありますが、
松無しのお宅もありました。
しかも、玄関の両脇に一対で置くのではなく、
片側に一つだけでした。



↓この大きさでも、片側にひとつだけで飾られていました。

気になってあるお店の方に「しめ縄は玄関に飾らないのですか?」と伺ってみると、意外な答えが返ってきました。 「しめ飾りは、家の中の神棚に飾るんですよ」とのこと。 「家の中?」と聞き直してしまいましたが、この地域では今も神棚を大切にされているご家庭が多いのだなと、その信心深さに感じ入りました。
また、玄関の片側にだけ飾られていた門松飾りについても、「昔は両側に飾っていたけれど、場所のことなどから時代と共に変化していったようです」と教えてくださいました。
お一人に伺っただけではありますが、お話を聞いたからこそ、 暮らしの中に静かに息づくお正月の形を知ることができ、とても豊かな気持ちになりました。
さらに驚いたのが、
「門松の絵」が印刷された紙を玄関に貼っているお宅がいくつもあったこと。

後で知ったのですが、香取神宮の周辺には、
ある伝説から「松を立てない(不松様)」という風習があるそうです。
地域ごとのしきたりの違いを目の当たりにして、
なんだかとても新鮮な気持ちになりました。
松の内(松が明ける前)にここを歩いたからこそ出会えた、
この旅の小さな発見でした。