・風はこぶ 青木奈緒/著
・ベニシアのおいしいが聞きたくて 梶山正/著
・あの街で二人は 村山由佳ほか7名の作家の競作
・1セットの服で自分を好きになる あきやあさみ/著
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*青木奈緒さんの『風はこぶ』は、34歳のインテリアコーディネーター、杏子の「人生の転機」を描いた小説です。
大手ハウスメーカーを辞め、恋人との関係にも曖昧さを抱える彼女が、故郷・新潟で暮らす祖母が震災に遭ったことで家族や自分の生き方を見つめ直していきます。
物語を通じて、主人公が不安を抱えながらも、一歩ずつ新しい居場所や生き方を見つけ出そうとする姿が心に響きました。タイトルの「風はこぶ」が示すように、変化は突然やってくるけれど、それを力に変えて進んでいくことの大切さを感じさせてくれる作品でした。
*「ベニシアのおいしいが聞きたくて」
テレビ番組などで描かれていたベニシアさんの穏やかな生活とは裏腹に、病気の進行とそれに伴う介護の現実が非常に率直に描かれています。コロナ禍での病院や施設での日々は、さらに心細く辛いものであったことが伝わってHapoさん(母)とのことと重なって切なくなりました。タイトルにもあるように、かつてベニシアさんが心から「おいしい」と言ってくれた時のことを思い、料理を作る梶山氏の姿に切ないほどの愛を感じました。
*「1セットの服で自分を好きになる」は、 服を味方にして人生を動かす方法や、自分に必要な服、自分の可能性を広げる服を見つける方法が書かれています。作者の好む服をそのまま着てみたいとは思いませんでしたが、ファッションに対しての考え方は面白いなと思いました。。着たことのない、着ないであろう服も試着をしてみる。100本ノックならぬ試着100着チャレンジをしてみたからこそ、自分の好きで似合う服がわかるのって、食わず嫌いの服も見直してみる価値があるということかもしれません。
あれほど暑いと言っていたのに、
今日はもう風が冷たくて肌寒く感じます。
もう少し秋の夜長の読書を楽しみたいので、
まだ冬にはならないで欲しいと願うばかりです。