8月最後の土曜日に千葉県立美術館で高島野十郎展を観てきました。
今日31日の日曜美術館で紹介されるのでその後はきっと混むだろうと放送前に行ってきました。
東京大学農学部を首席で卒業しにもかかわらず絵画の世界へすすむ。
その当時の魚介類をのデッサンが資料展示されていてこの細やかな描写が写実の基礎になったのだと想像します。

「月」や「蝋燭」など同じモチーフを繰り返し描いていて
月ではなく
闇を描きたかった。
闇を描くために
月を描いたのです。
この言葉を読んで作品を観てみたくなりました。


その闇の向こうから鳥が羽ばたいてくるような気がして絵の前からなかなか動けない。
数え間違えていなければ「蝋燭」だけで16作品ありました。


その多くは知人に贈ったものだそうです。
生涯でいったい いくつの蝋燭を描いたのでしょうか。
そして、今回の展示作品の多くは「個人蔵」だということも
画家の人柄をうかがえるような気がします。
見ていると、こころにちいさな灯が、、、
いちばん見たかったのはこの「からすうり」です。


見る角度でキラリと光を感じて、そこに生えているかのようです。
描かれた林檎の色と艶、そして構図にみとれる。



花瓶の手前に真珠や翡翠の玉を小さく描いている。
同じ壺が描かれた作品。


ゴッホにも影響を受けたからか、オマージュするかの作品も。

↓ おなじ向日葵でもこんなに画風が違っています。

恒例のどの絵が一番良かった?
どの絵を部屋に飾りたい?
に選ばれた作品は、、、、、、
私はこの ↓「こぶしとリンゴ」です。

ガラス面が反射してしまって分かりづらいのですが
辛夷の花と林檎が置かれた向こうの窓に映る外の景色も描かれいます。
この絵を飾りたいというより、この絵の中に描かれた窓辺が欲しいと思いました。
春のゆるやかな空気を感じる季節が恋しいからかもしれません。
そして、オットは「積る」という作品です。

↑ これはお土産に買った絵葉書です。
ワタシもいいなと思ったのに写真を撮っていませんでした。
油彩ですが水墨画のように見えて、音のない雪の世界を感じたのだとか。
なんといってもこの夏の暑さを忘れさせてくれる景色です。
日本国内や滞欧期の風景画も数多くあり、
150点以上の作品に圧倒された展示でした。