ノコノオト noko_note

nokoの雑記帳  あれこれつれづれ

キュンパス使って~ ② 尾澤木彫美術館へ

JR上田駅から向かった先は尾澤木彫美術館です。

ozawa-museum.main.jp

 

 

「農民美術」をご存じですか?

芸術家・教育家だった山本鼎によって創始された工芸運動で、大正以降農閑期の副業として長野県神川村(現・上田市)を中心に広がりました。

 

↓詳しくはこのサイトにおまかせ(^^ゞ

ueda-kanko.or.jp

 

 

農閑期の副業としての木彫り品は北海道の熊が有名ですね。

ここ上田では「上田獅子」が今も夏の祇園祭に舞われていて獅子舞を彫った額絵は縁起物として新築祝いに贈られるそうです。 鮭をくわえた熊の木彫り人形がテレビの横に鎮座していたように上田の住宅の壁には上田獅子の額絵が飾られているのが当たり前で、その風習は今も続き額絵を販売しているお店もあります。

 

↓ こんな感じで客間に飾れていたそうですよ。

 

↓これは大作です。

一枚の板から彫り出していくのですから相当な時間と労力ですね。

 

副業としての木彫り作品はこういう大作ではなく木っ端を使って人形や日用品を作っていました。 材料が「木っ端」なので「こっぱ人形」と呼ばれています。

ワタシ「こっぱ」という響きが好きです。 木に限らず布も切れ端、端切れ、捨ててしまうようなものが形を得て命が吹き込まれているようだと感じます。

 

先日記事にした宮脇綾子さんのアプリケ作品に魅力を感じるのも端切れや古布を使っているからだと思います。

hapo-mina.hatenablog.com

自分の「好き」には共通点がありますね^-^

 

横道に逸れてしまいましたね。 もとに戻りましょう^-^

 

新潟から移築した3階建ての古民家を外見は洋風にしつつも和のテイストもある素敵な建物の中に木彫り作品がところ狭しと飾られています。

三階の屋根裏部屋はかつては窓がなかったそうですが、今は南からの明るい陽が差し込んでいます。

 

三階には館長の尾澤敏春さんと父・千春さんとお仲間の作品がメインに飾られています。

↑丸いお盆のような作品ふたつ。(尾澤千春/作)

 

左の薔薇と蝶は凸で表が出っ張った曲線になっています。

彫り出した厚みを側面からみるとその削り出しの方法がとても気になります。

凹みを彫るよりきっと手間がかかるのだろうな~。

左の作品は木の形をそのまま生かしたもの。

どちらにも彫ることへの情熱を感じました。

 

 

↓こちらは「ひなたぼっこ」という名前のついたブックエンドです。

かわいい~。 部屋にこうやって本を置いてみたい。

 

↓ガラスケースの中で眠っていた女の子。

他とは違うオーラを感じました。

 

3階だけでもこんなに沢山の作品があってワクワクしてしまいました。



↓2階は敏春さんが世界45国ほどを旅してコレクションした木彫り人形が並びます。

ガラスケースに入っているので写真がうまく写せなかったけれどその数々に見入ってしまいました。 中にはワタシも持っているものもあって嬉しくなります。

 

 

そして1階にも作品がずらり。

 

家に飾るなら、

カッコウとピアノの合奏が聞こえてきそうな「森の詩」や

 

小品をコラージュしたコレ↑がいいな~。

 

それは叶わぬことなので、

売店に居たカワイ子ちゃんを連れて帰りましたよ^-^

 

建物にもとてもこだわりを感じました。

ステンドグラスからの光が時間とともに移る様子を計算してここに飾ったという玄関。

滞在中にその光の様子を見ることができました。

彫刻に「虹の少女」というタイトルをつけたくなりました。

 

 

三階の屋根の梁も見事です。

 

2階の廊下と3階への階段。

 

1階からの吹き抜け横にある空間に椅子が置かれていて、ここでお茶が飲めれば素敵だろなぁ~と想像してみたり。

 

お手洗いの洗面台にも木彫額の鏡がありました。


どこを見ても素敵~すてき~。

木彫りのもつ温かみのある空間でした。

 

館長の尾澤敏春さん直々に農民美術や山本鼎のことをお話ししてくださり、その紹介動画も見せて頂きました。

 

すでに3棟の古民家が敷地内にありますが、コレクションがまだまだあるのでそれを飾るためにもう1棟建てるつもりでいると話されていました。

 

山本鼎(やまもとかなえ)のこの言葉を大事にしているそうです。

 

「自分が直接かんじたもの」ってずーっと大切にしたいですね。

柚木沙弥郎さんの「ワクワクしなくちゃ」もきっと同じことだと思います。

美術館におじゃまして、木彫り作品の数々を見て直接感じたこの日の思いを大事にしたいです。

 

そしてこの色紙は「中川一政」が書いたもの(複製)です。 湯河原にある中川一政美術館へは何度か行ったことがあるのですが、二人は春陽会でともに活動していたのですね。 どこかで誰かにつながっていると知るとこの日のことも きっと何かにつながっていくのだと思えます。 

 

ワクワクの種がまた増えました♪

 

 

↓そしてこんな本も見つけましたよ。