「春の数えかた・日高敏隆/著」を読みました。

タイトルと大野八生さんの表紙画に惹かれて読み始めた本。
「春を数える」って一匹とか一本とか、
春にも数の単位があるのかしらと興味を持ちました。
人々の目には
「梅一輪、一輪ほどの暖かさ」と映る日々の温度を
虫や花たちは積算して発育していくのだという。
「積算=計算=数えている」ということみたいです。
誰かが数を数えるのではなく、生物自らが数えている。
ちいさな虫の生業に計算が必要になっているんですね。
動物行動学者の目からみた自然界に関するエッセイは
展開が面白かったです。
例えば、ある事件のTVニュースを見て本題の内容よりも
その画面に映る蝶の多さに興味を持ち、
そこから植物体系の話しになっていきます。
何が好きか、興味があるかで
見えているものって変わります。
「春を数える」計算式はわからなかったけれど
春を待ちわびる気持ちがいちだんと増しました。