暮れに横浜で鹿踊りを見て、遠野で観た何十年も前のことを思い出しました。
1週間ほど東北旅行をしていた途中で立ち寄った遠野で
駐車場に車を停め、歩いて街中を散策し、
遠野銘菓「明がらす」を買いに
「まつだ松林堂」へ立ち寄りました。
生菓子も買ったのでお店の縁台で食べてもいいですか?と聞くと
快く、「どうぞゆっくり踊りも見ていってくださいね。」と
お茶を出してくださいました。
和菓子を食べながらオットと二人「踊り???」と不思議がっていると
「もうすぐお店の前を鹿踊りが通るから、ほらほら来た来た~」
慌ててお菓子を口に入れて、モグモグしながらお店の方と一緒に外にでると「おおおぉー」頭から鉋でけずった木のひらひら~としたのをたくさんつけた獅子たちがやってきました。 この先の角地でも舞を披露するからついていってご覧なさいと奥様に言われてお茶のお礼を慌てて言い、獅子たちの後ろを歩いていきました。
このとき、遠野で鹿踊りがるとは知らずに散策していたので、あまりにも突然な出会いで、「これが遠野の獅子踊りー!」初めてホンモノを目にしてテンションが上がり、ヒラヒラの毛むくじゃらが鹿踊りなのだとインプットされたのでした。
それが、篠原八幡神社で観た鹿踊りの装束はどう見ても違います。
ヒラヒラ~の代わりに2本の竹を白い布(?)で巻いたものがニョキと生えています。
鹿の角もつけているのに、長ーいニョキもあるんです。
踊りの最中にはそのニョッキを上下に振っています。
頭のヒラヒラ~は「ドロノキ」を鉋で削ったもので「カナガラ(鉋ガラ)じし」とも呼ばれるんですって! それがついていないのですからこれはカナガラ獅子では無い! ということのようです。
そうかぁ~鹿踊り=鉋ガラではないと言うことをようやく知ることができました。
この鹿踊りは、夏から秋にかけての祭りで舞うようです。 鹿踊りとお正月の獅子舞との違いってなんだろう? と思いつつ、考えの大半は祭り目的で旅行するのも楽しそうということに偏っていくワタシの思考回路です。
美味しいものとのセットだとなおよろし^^ゞ