夏日の暑さでしたが、気分は秋のお出かけです。
厚木市上荻野にある「あつぎ古民家岸邸」に おじゃましました。
写真多めです^-^
主屋は木造2階建て、寄棟造瓦葺で明治24(1891)年に建てられました。
部屋は全部で15室のうち10畳ほどの洋間が一室2階にあります。
日本家屋の中に洋間があること、瓦葺であることは当時の最先端をいく建物だったようで、使われている木材、建具や窓ガラスなどの意匠がとても素晴らしいものでした。
↑ 一階の和室 欄間が見事です。
↓ この階段を登って2階へ上がって~。
↓階段の天井部分はカーブは「てりむくり」という建築技法です。
↓ 2階座敷の天井材には神代杉などが使われています。
↑ 玄関側に面した廊下にはふんだんにガラスが使われいてサンルームのような明るさです。
そして、その座敷から右手に目を移すと
赤ガラスを使った市松模様がパァーっと広がって、思わず「わぁー!」と声を上げてしまいました。
庭に面していて、そとの樹木が色ガラスを通して見えるのですが、その景色が異空間のように思えてタイムマシンに乗って過去を覗いているような気持になりました。
そして、その隣には洋間があります。
↑洋間の扉が、これまたカワイイ♪
可愛いものは他にもたくさんありました。
一階座敷にあった螺鈿の火鉢もすごいのですが、「おかめ」のようなお顔のものが、可愛いい~でしょ。
部屋の電灯の傘もかわいい。
可愛い傘があるからか、階段からの景色もなんだかいいなぁ~。
↓こちらはちょっと重厚な感じですね。
そして、ここにも赤いガラスがありました。
なんと女子トイレ!
隣の男子トイレとの境の壁には鶴の模様の丸い電灯がありました。
どちらもトイレとは思えぬ豪華さで、
なんと、現役で使っています。
階段の手すりには擬宝珠が付くはずでしたが、戦時中の鉄材不足で設置できなかったそうです。
↓ 一階の縁側には「十三夜」のお供えが飾られていました。
さつま芋、栗、里芋、蜜柑、奥の四角のものはお豆腐、そして月見団子。
お豆腐を飾るのは初めて知りました。
↑ お庭から二階の市松模様のガラスを眺めたところ。
外からだと赤いガラスだとは分からないけれど、夜に灯がつくとまた違った雰囲気になるのでしょうね。
厚木市や神奈川県のホームページでも紹介されています。
これだけ見応えのある岸邸は無料で公開されています。季節によって開館時間が異なりますので要注意です。
グールマップで偶然見つけた「岸邸」ですが、こんなに見応えがあってすごいところだとは思いませんでした。 岸家は地元の豪農だったようですが、詳しい説明展示はありませんでした。 渋沢栄一のように全国区ではないかもしれないけれど厚木に岸家あり!だったのでしょうね~。
楽しい時間を過ごさせて頂きました。
岸さん、ありがとうございました^-^