伊勢半本店が運営する資料館の「紅ミュージアム」
伊勢半本店は1825年創業の紅を作る会社だそうです。
聞いたことないぁと思ったのですが、
化粧品ブランド「キスミー」を販売しています。
10代のころは「キスミー」のリップクリーム
「シャインリップ」を使っていたような気がします。
会社のホームページで販売商品の歴史をみると
1950(昭和25)年に「香水ヘリオトロープ」を発売したとありました。
バニラに似た甘い香りがします。
Hapoさん(母)が若いころにヘリオトロープの香水を使っていた
という話を聞いたことがあります。
「甘くてね、切ない香りだったのよ」と言っていました。
私の知っている母は香水をつけることはありませんでしたが、
おしゃれを楽しんだ若いころもあったのですね。
「ヘリオトロープ」と聞くと、写真で見る母の若い姿を思い浮かべます。
母が使った香水はキスミーのものだったのかもしれません。
常設展の口紅やクリームの展示。
奥の口紅って今より小さいと思いませんか?
当時(昭和20年代)のバッグが小さかったので
それに収められるように口紅も小さかった(5cmほど)ようです。
今のような7cmほどのサイズになったのは昭和40年代以降で
カジュアルファッションが流行しトートバッグの出現で
化粧ポーチごとバッグに入れることが増え、
口紅もそれに連係するように大きくなっていったそうです。
展示の小さな口紅を見ていると可愛くて
もしできるならそのサイズで復刻してほしいなぁ。
今のサイズって使い切るのが大変なので
小さいサイズのほうがいいですよね。
マスク生活が長引いて、口紅をつける機会が減っては
いますが、たまにだからこそちょっと素敵なケースに入った
可愛いリップをつけてみたいですよね。
ボタンのような飴玉のようなこれは煉紅が入ったものです。
昭和初期に販売されていたものですが、
今売られていたらぜったい買ってしまいそうです^-^
意匠の素敵なコンパクトもありました。
デザインや色合いも素敵です。
以前見た上野リチさんの色彩に通じるものがあるなぁと思いました。
美術館を出る頃には乙女な気分になっていました。
常設展は無料、企画展は有料です。
詳しくはホームページでチェックしてくださいね♪