自然に従い環境を再生させる矢野智徳さんの
三年間の格闘と再生の記録。
コンクリートで固めたことにより起きる災害がある。
自然災害(天災)は人災なんだと突きつけられる。
じゃあどうすればいいのか。
風の草刈りをする。
(風の流れを考えて草刈りをする)
移植ごて(スコップ)で水のはけ道を作る。
そんなことで変わるのかと疑うものの、
実際の変化を目のあたりにすればその大事さに気づく。
満たされていなくてあたりまえ
矢野さんのこの言葉が心に残りました。
環境再生として優れた活動をされている矢野さんですが、
ご自身のお体は大丈夫なのかしら、
と心配してしまうほどの大変さを感じました。
どこかで、だれかが、犠牲になることなく
環境と人間社会のバランスが保たれる社会のありようを考えないと
いけないのですよね。
難しいことばかりだけれど、
考えること、気に留めることは大事な一歩になると信じたいです。
監督の前田せつ子さんは市会議員時代に矢野さんに出会ったのが
この映画を撮るきっかけになったそうです。
市会議員の前は雑誌リンカランの編集をされていたそうです。
映像はこの作品が初めてのことだけれど、編集者のサガとして
矢野さんの活動を記録として残したいという強い思いから
この作品を作りあげた監督の生きざまにも興味がわきました。
まさか映画をつくるなんて、
10年前には思っていなかったことでしょう。
人生って何があるかわからないものですね。