・物物 猪熊弦一郎/集
・精神科医が教えるちょこっとズボラな老後のすすめ 保坂隆/著
・旅を栖とす 高橋久美子/著
・じい散歩 藤野千夜/著
・きのうのオレンジ 藤岡陽子/著
・メイド・イン京都 藤岡陽子/著
・海路 藤岡陽子/著
・インディペンデンス・デイ 原田マハ/著
・忘れない味 「食べる」をめぐる27篇 平松洋子/編著
・ほとんど記憶のない女 リディア・デイヴィス/著
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初めての作家さんに出会うと何冊か続けて読むようにしています。
「メイドイン京都」は、壁にぶつかりながらもなんとかなっていく設定に
ちょっと無理があるなぁと感じつつも頑張っている人を応援したくなる作品でした。
「海路」はなんとかなくセンセイの鞄と似た雰囲気を感じました。
ほんわりと何も起きないといえば起きないのだけれど
それでも事件があるのが日常ですよね。
というところをうまく切り取っていると思いました。
原田マハさんのインディペンデンスディと「メイドイン京都」は
テーマが似ているところがあるのかな。
どちらの作品にもそれぞれの人物が登場しても話が成り立つような気がします。
「じい散歩」はテレビ番組のようなご近所お散歩をのほほんと描いたものかと
思ったら、散歩に絡ませて介護について書かれているものでした。
「ほとんど記憶のない女」はもう、ほんと大変でした。
読み初めにも記事にしましたが、
言葉の無限ループを楽しめればいいのでしょうけれど
ワタシにはその余裕がありませんでした。
けれど若い女性のことを書いているのに、その表現は認知症の人の行動を
読み解いているようなところもあって読みようによっては
傾聴やユマニチュードの理解を深めるテキストになるのかもしれないと
感じました。
そんなこんなの8月の読書記録ですが、
読量が増えてきたのは平穏の証しです。
このまま平穏が続くように願うばかりです。