老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

衆縁に生かされて

録画していた

ETV こころの時代 アーカイブス「衆縁に生かされて」を見ました。

 

2008年に放送された番組で、

島根県出雲にある窯元「出西窯」の多々納弘光さんが

戦後まもなく始めた焼き物のこと、

教えを受けた河井寛次郎バーナード・リーチ濱田庄司とのことなどを

お話しされています。

 

柳宗悦

実用に徹するほど美しさに恵まれる

という言葉に出会い作陶に変化が表れ、

地元出身の陶芸家河井寛次郎に助言を求めたそうです。

 

出雲に来た河井が移動中に見つけた釣り鐘火鉢(漁のとき船上で使う)を

全てにおいて素晴らしいといい、その理由を説いてくれたときのことを

いまも胸があつくなるという多々納さんのお話しに作り手の情熱を感じました。

 

 

番組の中でお話しされている部屋に置かれていた器たちにも目がいきます。

幾何学模様の角型の蓋物は何だろうと思っていたら

バターケースでその模様のつけ方を濱田庄司先生に

「これはいいよ」と言われたことも嬉しそうに話しながらも

リーチ先生の言葉を引用し鼻高々にならぬようにしなくてはいけないと

言うところにもお人柄を感じました。

 

従衆縁故必無自生

なにもかもおかげさま 自分の手柄などありようもない

おかげさまを生きる

 

己己圓成

それぞれがそれぞれを全うする

 

土と向き合いながらの暮らしに苦労も悩みもあったけれど

穏やかな多々納さんのお顔に人生が表れていると感じました。

 

 

 

ちょうどこの2冊の本を読んだばかりで、

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「暮らしを手づくりする」を書かれた岩井窯の山本教行さんも

出西窯で修行されたひとりです。

 

多々納さんも山本さんもバーナード・リーチとの時間を

とても大切に思われていることを感じました。

 

www.shussai.jp

 

iwaigama.com

 

民藝の歴史の中に生き方のヒントがあるような気がします。

 

「こころの時代」は、番組テーマ曲がとてもよくて

ピアノ演奏を聞くだけでも価値のある時間だと感じます。

 

ほっとする時間、穏やかな時間を過ごすことができました。