先日、作家の原田マハさんが朝の情報番組でお勧め本の紹介を
されているのを見ました。
本の紹介はもちろんのこと、光る言葉がいくつもあって
途中からだったのですが、それでもいいお話を聞けました。
「本は入り口であり、出口」
「美術館は幸せの空気が流れているところ」
「まっさらの気持ちで旅に出ると小説の題材が浮かぶ」
キュレーターという経歴をお持ちの原田マハさんの小説には
美術を題材にしたものが数多くあります。
史実10%、嘘(フィクション)90%の小説の内容がゆるがないように
10%の土台をしっかり調べるとお話しされていました。
ちょうど 原田マハさんの
〈あの絵〉の前で を読み始めたところでした。
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一枚の絵をから広がるストーリー展開の発想力に驚いていたところです。
ワタシだったらどの一枚の絵からストーリーを始める?
好きな絵はいろいろあるけれど、
出会いが嬉しかったのは
船田玉樹の「暁のれもん樹」という四曲一双の屏風絵です。
練馬区立美術館での展覧会で初めて見た時は
レモンではなくて蛍が舞っているのかと思ってよおく見ると
確かにレモンです。
けれど心の中に広がる風景はそれとは違い
子供のころに行った蛍狩りと近所のミカン畑の様子でした。
その絵は京都国立近代美術館に収蔵されています。
絵を見るために旅にでれば新しいお話しが展開するでしょうか。
TV番組の数分のお話しから想像が膨らみます。
ここにも幸せの空気が流れているようです。