老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

猫の客 平出隆/著

タイトルに惹かれて借りた本。

 

初めての作家さん。

2001年に書かれた作品の中の「私」は30代の若者に

思えるけれど、作者は読んでいるワタシより年上の方でした。

海外で翻訳も発行されていてベストセラーになっているとか。

文学賞をたくさん受賞されているとか、

はては文学賞の選考委員もなさっているなどは

読んだあとに得た知識。

 

作中の「私・夫婦」はさして猫に興味はなかったのに

猫を愛し、時に絶交し、もてあそばれて、そして別れがくる。

 

大家さんの敷地にある借家2軒の家の建ち方も、

人とのかかわりも絶妙な設定になっている。

 

その家に住んでいたからこそ生まれた作品なんだろうと思わせる。

 

その後に現れるおねえちゃん猫こと七(なな)がNという名で登場する

「ベルリンの瞬間」という作品も読んでみたい。

 

すっかり猫生活がさまになっているだろう作者のその後を知りたくなった。