21日の仲秋の名月は午後9時ごろに雲がはれて
眺めることができました。
SNSのタイムラインではお月様がずらりと並んでいましたね。
満月のときばかり話題になりますが、
お月様は欠けていても、
雲を纏っていてもつい見上げてみたくなります。
一日一菓
- 価格: 5500 円
- 楽天で詳細を見る
新潮社のウエブサイトで一年間、
毎日連載したブログをまとめたもの。
茶会での菓子のいろいろと器の美しさが連なっています。
ちなみに本日9月23日は、
菓:月香(げっか) / 笹屋友宗(岡山)
器:唐物黒漆輪花盆 / 明時代
拍子木に切った黄色い琥珀羹。
月の香りってどんな香りがするんでしょう。
銘の良さを感じます。
お月見には丸いものと思いがちですが、
形ではなく香りで月を味わうというのは
先日書いた中国の桂花(金木犀)菓子を味わうのと
通じるものがあるのかもしれません。
お菓子も使われている菓器も素晴らしく。
眼福を味わえるのですが、できれば口福もしてみたい。
実際に同じものを食べたことがあるのは
三六五菓のなかでわずかに六つだけ。
・霜ばしら /九重本舗玉澤(仙台)
・乃し梅 /佐藤屋(山形)
・若草 /彩雲堂(松江)
・月の雫 /松林軒豊嶋家(山梨)
・栗きんとん /すや(中津川)
・初霜 /不二屋(下諏訪)
花びら餅やみたらし団子、豆大福なども登場していて
その名のついた菓子は幾度となく口にしていますが、
同じ店の同じ菓子は食べたことがないものばかり。
多くは京都、金沢などの老舗和菓子店のものですが、
松江の不昧公好みの菓子がいくつか載せられていました。
津々浦々の和菓子巡りをするのも夢のひとつになりそうです。
私の誕生日のページには御前羊羹、
オットは水ようかんでした。
二人とも餡子好きですからその偶然に喜びましたが、
私のほうが「御前」となっているのが、
我が家の力関係のようです。😆