オットの白内障手術前に母とのランチの会(5回目)をしてきました。
献立は、
*ポテトサラダ
*だし巻きたまご
*卵サンドイッチ
*枝豆豆腐
*水羊羹
・カステラ
・野菜ジュース
・蕪の味噌汁
・ヨーグルト(加糖)
まとまりのない献立ですが、*印のものは母がスーパーで自分で選んだものです。
母をホームへ迎えに行くと、
「今日はねホームの近くのスーパーで私の食べられそうなものを買うの。
もう、nokoちゃん何か作っちゃった?」
作るつもりで用意はしていたけれど、母が自分で買い物に行きたいのならば、
「まだだから一緒に買い物に行きましょう♪」 と言うと、
「何を買おうかしら(^^♪」とウキウキしています。
いざ、スーパーに行くと、歩行器を押しながらスロープを登るのが怖いと言い、
食べられないものを見るのが嫌だと言い、
どこに自分が食べられるものがあるのかと苛々しだす始末。
普段行かないスーパーなので商品がどこにあるのかがよくわかりません。
ワタシは母に付き添っているので商品棚を探し回ることができないでいると
オットが先に行き、希望のポテトサラダがある場所を探して
「こっちだよ~」と声をかけてくれました。
するとすぐに機嫌が直って、
「ほかにも食べられそうな物ある?」とオットの方に聞きます。
オット、また探して「豆腐はどうですか?」「寿司屋さんの玉子焼きは?」
といろいろ探してくれます。
合間に自分でも
「この卵サンドイッチは食べてもいいものよね」
「水羊羹も食べたいわ~」 どんどん買い物かごに入れていきます。
「ヨーグルトも食べたいけど、売り場まで歩くの疲れちゃったから
nokoちゃん持ってきて」というので加糖タイプのヨーグルトを買いました。
レジに並ぶのも嫌がるかと思ったら、
「ここに並べばいいの?」と買い物を楽しんでいる様子です。
「今日のお昼が楽しみだわ~」と足取り軽く車に乗りました。
自宅に着くとまだ11時なので、
食事はお茶を飲んでゆっくりしてからでいいかなと思っていたら、
「お昼まだなの? お皿に盛りつけなくて全部テーブルに出してくれればいいから~」と急かします。
とはいえ、買ってきたままの大きさで食べてもらうわけにはいきません。
サンドイッチを小さく切り、ポテトサラダは食べられるじゃがいもだけを取り出して
小さく潰します。
そこで「ねぇ、おなかすいたの、早くして~」というので、
とりあえずそのひと皿を出すと「わ~すご~い」とその盛り付けを喜んでくれます。
それを食べ始めたものの、「ほかにもあったでしょ、早く出してよ~」と
また急かします。
ああ、Hapoさん ほんとに食べるの好きよね~。
買ってきたあれやこれやを慌てて小さく切って全てを出すと、
「あら、これだけ?」
「ほかにないの?」
「あ~、なんだかパッとしないわね~。楽しみにしていた割には今一つな味だわ」
とバッサリ。
「ヨーグルトはないの?」と催促するので出すと、
「これ、いつも食べているのだから要らない。」
ですって!!!
豆腐も、サンドイッチも残しています。
唯一作った蕪の味噌汁も半分残しています。
「あ~、ぱっとしないわ」
なんと、グルメなことを言うことか、と思いながら遅れて食べ始めた私たちでしたが
「Hapoさんの言っていることは、正しいね」と同意。
いつも行っているスーパーと同じ系列なのに、
置いてある惣菜の味付けは違うようです。
「あの、お店の味は好みじゃあないってことね」
お腹はいっぱいになったけれど、残念だったわ」とHapoさん。
買い物をしたいという母の気持ちを優先しましたが、
次回はどうなるでしょうか。
母が言った「ホームの近くのスーパーで買い物」というのにも理由があります。
歩行器を使って歩く姿を見られるのが嫌だという気持ちがあるようで、
ホームの近くならそういう人たちをお店の人は見慣れているだろうから、
歩行器で買い物に行ってもいいだろうと考えたようです。
歩行器があれば歩ける母の姿を私はすごいなと思うのに、
本人は歩行器を使わないと歩けなくなってしまったことを情けないと思うようです。
周りを気にしすぎなくていいのにと思うものの、当事者の気持ちは繊細です。
それにしてもこの日の母は調子が良かったのは、
事前に私が会いにくることを聞かされていて、
それならばお買い物に行きたいという気持ちになっていたからだと思います。
朝起きて突然、娘が会いに来たと言われても感情が追いつかなかった
前回とは顔色も足取りも全然違います。
自分のしたいこと(目的)があると、こんなにも体調が変わるものなのだと感じます。
普段の生活と違うことをして刺激を受けることはいいことだなと思います。
この日も母はヘアカットと足の爪切りをご所望でしたので、
髪の毛はバッサリと、足の爪は慎重に切らせて頂きました~😄
前回は爪を切って出血してしまってヒヤヒヤでしたが、その傷も治っていました。
今回は慎重に、しんちょうーに切りました。
切りながら、ホームでも絆創膏貼りなおしてもらったの?と聞くと
「そう言われたけれど、もう血が止まっているから貼らなくていいって言ったのよ」
「あの日はホームに帰ってすぐに夕食で、着替えもせずに食卓についたのよ」
と言います。
そうね、あの日はウトウトと気持ちよく寝ていたから帰るのが遅くなったのよね。
「今日は、早めに帰ったほうがいいわね」と母がいうので、
名残り惜しいけれど、ヘアカットと爪切りが終わったら帰ることにしました。
帰りの車の中で「Hapoさん、今日も楽しかったね~」と言うと、
「そうね、こうやってnokoちゃんと会うのが生きがいだから、また会おうね~」
と母。
ホームの入り口で手を振ってバイバ~イとしているワタシの後ろでオットが
「今、うるるんってしてるだろ~」ですって。
「生きがいって言われちゃったらね~」と車に戻って涙がぽとり。
そんな6月の一日でした。