老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

恍惚の人

1月に読んだ「介護」の作者が言っていた「恍惚の人」を読んでみました。

hapo-mina.hatenablog.com

 

 

 

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恍惚の人 (有吉佐和子・著)

 

小説が出版された1972年、まだ小学生だった私にこの本やドラマのことが

 

記憶にない。 

 

当時の私が老年の過ごし方に興味を持っていたなら怖い。

 

介護保険制度が整った現代に読めば、当時の介護の大変さが際立ってくる。

 

痴呆症の義父を共働きの嫁だけが面倒をみているのは、

 

今も変わらぬことなのかもしれないけれど。

 

小説だからそれぞれの立ち位置を明確する必要があるのだと思うけれど

 

登場する夫には辟易するなぁ。

 

それに引き換え、大学受験勉強中の息子は、なかなかの好青年に思えた。

 

しかし、親に向かって「おじいちゃんみたいに長生きはしないでね」と

 

言ってのけるところが、すごい。

 

最後の最後に母に言ったことばもすごかった。

 

心強いというか、微妙な感覚の言葉を発するのが彼の役割なのでしょう。

 

この家族が2021年に生活していたら、どうなるだろうと考えると

 

少しは介護する側は楽になっただろうか。

 

 

介護される側は、どうだろうか?

 

される側の日々は、そんなに変わらないのかもしれない。

 

過ごす場所がディサービスや老人ホームになっても

 

いつの時代も同じように年を重ね

 

「老人」になることには変わりないのだから。