2020年2月初め、友人と知人の展示会へ出かけた。
その時すでにコロナのことは話題になっていたけれど
電車に乗って移動すること、友達と会うこと、ギャラリーへ行くこと
その時は、それらが不要不急の外出になるという認識はなかった。
ただ人混みは怖いね、避けたほうがいいかもねと
その日のランチはテイクアウトにし
見晴らしのいい公園のベンチでおしゃべりしながら食べた。
2月とは思えぬ陽気で日が当たるところは暑いほどで
途中で木陰に移動したほどだった。
毎年その展示会へ友人と連れ立って行くのが恒例となっている。
そして、
2021年2月。
今年はその展示会は中止になった。
あれから1年。
その友人とのお出かけはあれが最後になった。
またね~と笑顔で別れたのが、一年前になるなんて。
メールでときどき近況を伝え合うけれど
直接会うことは無い。
こんなにも人と会わないことが続くとはあの時は思っていなかった。
きっと、ほかの人だってそうだろう。
どうしちゃったんだろうね。
やんなっちゃうね。
ぶつぶつとせんないことを吐き出すこともある。
けれど、
今は、
そういう時期で、
それさえも自然の流れのひとつなんだなと思う。
切に願うことは、
全てのひとの平穏が再び日常に戻ってくること。
それは日常をきちんと考えながら過ごすこと。
神頼みではなくて、
己のこととして
他力と自力
それぞれをきちんとわきまえて過ごすこと。
考える。
実行する。
考える。
考える。
実行する。
思慮深くなった一年。
いろいろあれども
いいこともあったと思いたい。