焼魚を食べると、「きれいに食べるわね。」と褒められることがたまにあります。
Hapoさんのしつけの賜物と言えば、美談になるかもしれませんが、
私は高校3年まで箸をきちんと使えませんでした。
箸先を交差して(Xの形で)食事をしていました。
同級生のKちゃんが見かねて
「noko、その箸の使い方おかしいよ。
いつか母親になったとき子供に正しい箸の使い方を教えられないし、
大人になってその箸使いで食事をするのって恥ずかしいと思うよ。」
とズバリと言ってくれたのでした。
そして、
「私が教えてあげる!」と放課後に甘味処に寄り道して
ぜんざい(つぶあん)を頼んで、
「柔らかいけど、小豆をひと粒ずつつまんで食べてみて。」
「箸は交差させないで、鉛筆持つみたいに、
そうそう、2本とも動かすんじゃあなくて上だけを動かすのよ。」
ぜんざいを一杯食べ終わる頃には、ちゃんと箸を使えるようになっていました。
「ほら、箸使いがいいと、食べている姿も美しいわよ。
これで大丈夫ね。安心して母親になれるわね~。」
同級生とは思えぬKちゃんの考え方に驚き~。
当時Kちゃんは結婚願望が強くて、実際20歳には恋愛結婚し
翌年にはお母さんになりました。
きっとKちゃんのお子さんはキチンとお箸を使えているでしょうね。
私はと言えば、残念ながら自分の子供に教えるという機会を
得られませんでしたが、前述のようにおかげさまで
人並みの箸使いができてKちゃんには本当に感謝しています。
親も兄たちもきちんと箸を使えるのに、
私だけだめだったのは4人目ゆえに目が届かなかったのかもしれません。
我が家の食卓は常に戦場でしたからね。
家族の食事風景の写真をSNSにUPしている方、
芸能人の食事風景などを目にすることがあります。
その中には以前の私のように交差していたり、
握箸で食事している方をお見かけます。
ついつい、ダメダメ~と声に出してしまいます。
あ~、Kちゃん呼んできたーい。
全部まとめて直してあげて~。
こんなこと言えるのも、ほんと Kちゃんのおかげです~。
ホントに、ほんとうにありがとね♪
突然思い出した青春のひとコマでした。
もしかしたら、
あの甘味処でのひとときが
大人になった日だったのかもしれません。
今週のお題「大人になったなと感じるとき」