老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

カンタ刺繍と、、、

物づくりの人間です。

作る方の人間です。

 

以前、当時93歳の現役カンタ刺繍家の望月真理さんのお話を

聞く機会がありました。

 

 

下手で何が悪い、

間違ったらほどけばいい、

ほどくって幸せ。

 

カンタは縫うことで糸と布が相まみえる。

 

やってみなはれ。

 

誰にでもできる、場所も取らない、

途中でやめても、すぐ始められるのがカンタのいいところ。

 

カンタは老人になったときの遊び、

一人になったときの遊びにもってこい。

 

陽だまりの日本で

日本のカンタを刺そうと思う。

 

 

 

そんなお話を聞いて、私も始めたカンタ刺繍。

 

おもいつくまま、刺して、少しずらすと模様になる。

 

そんな繰り返しを楽しんで、

 

次はどこにどう刺そうと思いながらも

 

縫いあがるのは思った通りではないけれど

 

それがまた楽しい。

 

青い木は、南桂子の銅版画「みどりいろの木」から

インスピレーションを得て刺したもの。

青色の糸がたっぷりあったので、青い木になりました。

木だけを刺したら止めようと思っていたのに

空白の部分が「もっと刺して」と言っているようで

まだ刺し続けています。

 

望月先生がおっしゃる通り、どこでもできるので

母のところへの移動の新幹線の中や、

病院付き添いの時にも刺しました。

 

針目を見ていると、2020年のいろいろな場面を思い出します。

 

浮気性なので、ほかの手作りのことをしてしまって

なかなか仕上がりませんが、

それもまたよしと思っています。

 

これからもチクチク針仕事は、

心落ち着く時間を与えてくれる

大事な楽しみになるでしょう。