ノコノオト noko_note

nokoの雑記帳  あれこれつれづれ

人生の道しるべになったドラマ

今週のお題をみて、真っ先に思い出したのが、

「ケン・ソゴル」が出ていたドラマ。

 

韓流ですか?

 

いえ、いえ、違いますよ。

 

1972年にNHK少年ドラマシリーズで放送された

タイム・トラベラー」に出ていた未来人役の少年の名前です。

 

原作は筒井康隆の「時をかける少女」です。

同じ原作でほかにも映画やドラマが作られていますが、

私にとっては、この「タイム・トラベラー」が

大げさですが、人生に影響を与えたドラマです。

 

この作品の大事な役を担っていたのが、「ラベンダーの香り」です。

当時の私は、ラベンダーが花だということも、

香水などの材料に使われているということも知らず、

形の見えない不思議な存在でした。

 

今ほど、香りに関する情報や商品もなく

「ラベンダー」って何だろうとずっと思っていました。

 

唯一、その香りに触れられたのは、

シャンプーの「ラベンダーの香り」でした。

それさえも、天然の香りだったとはいえないものだと思います。

 

それから、ラベンダーの香りはずっと気になる存在でした。

 

その後、雑誌の中で、「ポプリ」や「ハーブ」という文字をみつけ

ますます香りに興味を持ち始めました。

 

進路を考えるころ、香りを学んでみたくなり

将来は香りに関する仕事に就いてみたいと思うようになりました。

 

 

「女でも手に職をつける、好きなことを仕事にする」ことは大事なことだと

母も後押ししてくれました。

 

そして念願かなって香料の会社に就職することができました。

 

最終目標はフレーバリスト(食品香料の調香師)でしたが、

世の中はそんなに甘くはなく、

15年ほどで退職してしまいましたが、

香りの世界はそれなりに楽しいものでした。

 

北海道のラベンダー畑にも行き、その壮大な景色に圧倒されました。

 

今でもラベンダーの香りは大好きです。

 

私の記憶はラベンダーの香りで消えることはなく、

より深く思い出されます。

 

25年ほど前に母とフランス旅行へ行った際に

グラースのラベンダー蒸留工場へ行ったことも大切な思い出です。

 

そんなタイムトラベラーになれるのも、

「ケン・ソゴル」のおかげかもしれません。

 

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思い出のグラースの絵葉書

 

今週のお題「もう一度見たいドラマ」