老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

終の棲家を考えるときにチェックすること。

Hapoさんの施設への転居を終え、これまでのことをつらつらと考えています。

 

Hapoさんが住むマンションは温泉付きで、

2000年に住み始めた当初は温泉に毎日入れてここが終の棲家になるかと思うと

嬉しくてしょうがないと言っていました。

 

それから20年、残念ながら住み続けることが叶わなくなりました。

部屋に段差がないバリアフリーなので、ここなら大丈夫と思っていたのに。

 

住めなくなった理由は本人の高齢化が一番の理由だけれど、

環境の不備がそれに加勢しました。

 

・大浴場の湯船に入るための手すりがついていない。

・浴場への入り口に一部段差がある。

・建物の内廊下にも手すりがない。

 

手すりがあったならば介助すればまだ入浴ができたけれど、

今の設備ではもう湯船に入ることができない。

 

介護保険を利用して入浴介助を依頼するにしても

大浴場での入浴介助は保険の対象外になる。

 

手すりが付いていることが、こんなにも大事だとは。

 

そんなこと、20年前には考えもしませんでした。

 

老後は温泉付きのマンションで!といううたい文句は、今でも聞きますし

近所のマンションもそういうコピーで、シニア向けに売り出されています。

 

きっとその建物の共有部には手すりが標準装備なんだろうな。

おそらく専有部の室内も。

 

老後のためにマンションを買うときは、大浴場の手すりの有無は要チェックですよ。

 

自分の部屋の風呂なら自費でリフォームが出来ても、大浴場はできませんものね。

 

温泉の泉質は申し分ないのですが、

今となっては、

浴室が、ちょっと不備ありの物件でした。

 

ちなみにHapoさんの部屋にもユニットバスが付いていてリフォームすれば入浴可能になるけれど、大浴場の温泉があるのに部屋の風呂に入るなんて考えられない!とかたくなに拒んだHapoさんです。

 

ほんとに頑固なHapoさん。

 

その頑固さが強さでもあり、今まで一人暮らしを続けてこれたのだなとも思います。

 

ディサービスの入浴も車での移動が嫌で拒否していましたが、今度は廊下続きの施設なのでなんとか入浴してくれるでしょう。

 

老後の衣食住を考えるとき、住まいの変化はなかなか手ごわい。

 

Hapoさんを通じて、

年齢を重ねると何ができなくなるのかを目の当たりして

いろいろと考える今日この頃です。

 

そして、その ”この頃” が、ずーっと続いて

自分もあっという間に老人になっているんだろうな。