本を読んでイギリスの地名にふれたら
昔 Hapoさんと行ったイギリス旅行を思い出した。
「イギリスのお菓子」という本が旅のきっかけ。
![イギリスのお菓子と暮らし [ 北野 佐久子 ] イギリスのお菓子と暮らし [ 北野 佐久子 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1423/9784576191423.jpg?_ex=128x128)
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私の手元にあるのは1989年発行で
今は同じ本がもう売られていないようだけれど
その本の最初に紹介されていたのが
バンバリーケーキ(Banbury Cake)
このケーキを食べるのが目的のひとつの母娘の英国珍道中の旅でした。
往復のエアチケットとロンドンでの知人宅での数泊だけ決めて
あとはブリットレイルパスを使って鉄道の旅へ。
泊まるところは駅に降り立ってからB&B(朝食付き民宿)を探す旅。
お目当てのバンバリー駅に降り立って観光案内所へ行くと今日はどこも満室。
どうしようかな、とりあえずテールームでひとやすみしていたら
お店の人にどこから来たの? 今日はどうするの?と聞かれ
「バンバリーケーキを食べに日本から来ました。
だけど今日の宿がまだありません。」
というと、
「日本からー! バンバリーケーキを!!」と感嘆の声。
「うちにもあるよ、バンバリーケーキどうぞ召し上がれ。」
「ここの2階もB&Bをやっていてダブルベッドでよければ空いているよ。」
なんということでしょう。
バンバリーケーキにも宿にもちゃんとありつけました。
お店の名前は失念してしまったけれど、
バンバリークロスの塔がすぐ近くにありました。
案内された部屋には十分な広さのベッドと作り付けのタンスと思ったらなんとシャワーボックスがありました。脱衣所もなくいきなり電話ボックスのように部屋の中ほどにあり足ふきマットもありません。湿度の低いイギリスならではの作りだなぁとびっくりしました。夜は母とWベッドで寝るなんて、大人になってはじめてのことでした。
その宿には2泊して、2泊目はツインの部屋が空いたからとそちらに移動しましたがダブルベッドで寝た夜のことのほうが記憶に残っています。
バンバリークロスではフットパスを歩いたりどこへ行くともなく街中を散歩して過ごしました。
3日目の出発の朝、
宿のご主人がバンバリーケーキの入った紙袋を手渡してくれました。
バンバリーケーキはこの地方の郷土菓子らしくロンドンに住む知人もそのケーキのことを知らなかったのでお土産に持ち帰り一緒に食べたのもいい思い出です。
ケーキというようりスパイスの入ったパイという感じのそれはさくっと甘い懐かしい味でした。
今でも焼かれているのかな。
もう一度食べに行きたいなぁ。
イギリス旅行の思い出には、親切にされたことばかり。
東洋人の母娘が困っている姿をほっとけなかったのでしょうね。
そんな思い出話を
Hapoさんと
ゆっくりできる日が
早くきますように。