ノコノオト noko_note

nokoの雑記帳  あれこれつれづれ

午前6時と9時の電話 

「Hapoさん、病院に居ないって。」

 

午前6時にかかってきた長兄からの電話。

 

寝ぼけまなこの私は、「えっ? じゃあどこにいるの?」

 

兄「教えられないって言われた。俺、長男ですって言ったのに。」

 

私「・・・・・」

 

しばし、頭の中がぐるぐる動くのを感じながら、心を落ち着かせ、

 

私「あー、それって個人情報保護でね、問い合わせがあっても登録したキーパーソンにしか状況を教えないってことになってるの。 居るか、居ないかもたとえ長男でも答えられないのよね、病院の人は。」

 

兄「じゃあ、キーパーソンはおまえか?」

 

私「そうよ、私よ。 入院の手続きとかも私がしたでしょ。」

 

兄「俺、Hapoさんのこと、なーんにもわかんないよ。昔からそうだった。」

 

私の心の声「えっと、今なんで そんなことを言い出すの? 朝っぱらから、もう!

あと少し眠れたのに!!!」 けれど、それを言ってはならない。

 

私「そう、心配だったのね。 でも病院には居るからね。安心して。」

 

兄「そうだな、病院にいれば安心だな。朝から悪かったな。朝しかお前に連絡が取れないから。すまなかったな。もう一度寝てください。」

 

と、電話を切った長兄。

 

はぁ~。 もう一度なんて眠れませんよ。

 

おかしな会話ですよね。

 

いや、むしろ怖い会話です。

 

Hapoさんが入院しているのも、コロナで面会できないことも説明済みなのに

こんな電話をしてくるなんて。

 

昔から長兄は家族思いで心配性で、

「心配するのが仕事だね。」って言ってしまうほど。

 

「長男風」をおもいっきり吹かして、家族からは煙たがられる空回り。

 

 

と、思っていたら、午前9時に再びの電話。

留守番設定にしているので、誰からか確認してから応答するようにしているが、

「もしもし! もしもし!」と荒立った女性の声。

 

長兄では無いのは確かなので出ることにしたら病院の看護師(N)さんからだった。

 

Hapoさんの容体の変化があったのかと思ってドキリとしていると。

 

N「急用というわけではないんですけど、長男と名乗る方からお母様の件でお電話がありまして。キーパーソンにお名前がなかったのでお答えはしなかったのですが、

一応ご連絡をと思いまして、、、。」という声もなんだか苛っとしている。

 

私「兄からもこちらに電話がありまして。その旨説明しておきました。

何かご迷惑をおかけするようなことがありましたか?」

 

N「いえ、時間が時間だったもので。朝6時にお電話いただいたので。

ご家族に何かあったのかとも思って。」

 

私の心の声「ふぇぇぇーーー!!!」 のちの

 

私「それは、大変失礼しました。」とお伝えして電話を切る。

 

あっその前に、Hapoさんの様子を聞くと、

「順調にリハビリされていますよ。」と、ちょっと安心する。

 

そりゃあ、イラっとしますよね。

午前6時ですよ。

看護師さん忙しいんですよ。

 

最初の長兄からの電話の時、病院へ電話をしたのは別の日の日中かと思ってました。

それを私に伝えるのが朝しか連絡が取れないので

(そんなことはないんですけど、ね)

6時という時間にかけてきたのかと思っていたら。

 

まさか、まさか、今(朝の6時)電話してそのすぐ後に

私のところにかけてきたなんて!

 

ああ、頭が痛い。

 

長兄は統合失調症で、気持ちのセーブができない時があって

電話するって思ったら今が何時なのかは気にしない。

自分の思うままの行動をとって周りに迷惑をかけているということに気づけない。

 

Hapoさんのこと、長兄のこと。

 

なんかすっごく重くなる。

 

Hapoさんには「運命だから諦めなさい。」と言われたこともある。

 

諦めなきゃあいけないんですかね。

 

諦めていくんですかね、わたし。

 

いや、諦めるんじゃあなくて「受け容れる」

 

その方がよっぽど精神衛生上よろしいかと思った2本の電話でした。

 

「あー そんなええかっこしいなこと言っちゃって。」

 

再びの心の声でありました。